立体音響を楽しめる3.1.2 chサウンドバー『BRAVIA Theatre Bar 6』実機でレポート
立体音響を手軽に楽しめ、別体型サブウーファーで迫力ある重低音を実現する3.1.2 chサウンドバー「BRAVIA Theatre Bar 6」の実機レビューをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
BRAVIA Theater Bar6(HT-B600)はワイヤレスサブウーファーが付属するサウンドバーです。
サウンドバーにウーファーを内蔵したり、オプションにした製品が登場する中、こちらのモデルはサウンドバーとウーファーを別体にしてひとつの製品としており、これだけ買えばテレビのサウンド面の補強が完成する、という安心&シンプルなモデルになっています。
サウンドバーの長さは950mmあり、43型BRAVIA(約96cm)と同じくらいの幅になります。ウーファーを内蔵したヒットモデル「HT-X8500」が890mmなので、ほんのちょっと長いくらいのサイズになります。
同梱品はHDMIケーブルが1本と、電源ケーブルが2本、それと、あまり使うことはないのですがリモコンが付属します。
リモコンをほとんど使わないというのは、現行世代のBRAVIAに合わせるのであれば、ほぼすべての機能がBRAVIAからコントロールできるのと、設定についてもアプリ「BRAVIA Connect」をスマートフォンから利用するので、結果、まったくリモコンに触ることなく全てのことが行えるからです。
接続は簡単でサウンドバーは電源ケーブルをつないでテレビとHDMIケーブルで接続するだけです。サウンドバーに入力端子などはないので、PlayStationやBDレコーダーなどの外部機器はすべてテレビに接続し、ARCを使ってテレビ側から音声信号をすべてもらう形になります。
サウンドバーは正面側に3chのスピーカーが配置され、さらに天面にはイネーブルドスピーカーという天井反射を狙ったスピーカーが配置されています。こうしてフラッシュで照らしてみるとスピーカーが見えます。
天井反射を狙ったスピーカーの効果って、体験したことがない方は疑わしく思われるかもしれませんが、天井反射ってかなり効果があります。当店もドルビーアトモスの普及が始まった時に天井スピーカーの設置を検討したんですが、イネーブルドスピーカーを試したところ、予想外の効果の高さがあり、これでいまも店頭でのドルビーアトモス、DTS:X体験をしていただいています。
サブウーファーはSA-SW3とほぼ同じくらいのサイズになります。SA-SW3は単品のワイヤレスウーファーとして販売されている製品でしっかりと低音が鳴るモデルです。かなり本格的なサブウーファーがセットになっています。
サブウーファー設置場所に困るんですが、部屋の隅やソファーの後ろにも置けるように、ピーカーケーブルの配線が不要な2.4GHz帯を用いたワイヤレス接続を採用しています。低音はそれほど指向性もないので、部屋の邪魔にならない場所にテレビから離して置くのもOKです。
セッティングはリモコンは使わずにスマートフォン用アプリ「BRAVIA Connect」で行います。
セッティングと言っても、スマートフォンとサウンドバーを接続する作業で、サウンドバー自体はスマートフォン無しでBRAVIAだけでも使えます。
BRAVIAとリンクしたスマートフォン用アプリ「BRAVIA Connect」でサウンドバーをコントロールできるようにしていきます。
アプリの操作とかいうと難しそうに思われる方もいるかもしれませんが、”α”製品などと違って操作時には絵がついていて、それで説明されるなど随所に工夫されたアプリになっています。
こちらがBRAVIA Connectのホーム画面になります。タブの切り替えで設定項目を呼び出します。サウンドーバーだけにサラウンド設定などをのぞいてみたいので、設定タブから「サウンド設定」を開きます。
サウンドフィールドという設定があるのですが、デフォルトで「Sony | Vertical Surround Engine」がONになっていて、これを使っておけば、ソースによって最適な設定に切り替わるようになっています。特にいじる必要はなさそうです。
画面右では「SONY PICTURES CORE」を再生しているところで、DTS:X音源のタイトルを再生すると、自動で「DTS Neural:X」に設定してくれているのがわかります。
従来モデルのサウンドバーだと、表示窓がないモデルではランプの点滅状態だけで音声フォーマットがどういう入力になっているのか判断しなければならないという、とても親切なUIとは言えないモデルもあったのですが、アプリで、こうして確認ができるのは非常に安心感があります。
SONY PICTURES COREのDTS:Xの映画を数本、Netflixのドルビーアトモスの映画を数本観てみましたが、イネーブルドスピーカーのおかげで音が面でやってくる感じが味わえます。感覚的なものではなくて、物理的に音が立体的に聞こえてきます。
バーチャルサラウンドというと、こちらもそういう聞こえ方をするんだ、と念じながら聞かないとサラウンドに聞こえない、という感じがあったかもしれませんが、もう、今はそういう次元ではないですね。
さらに「ナイトモード」やBRAVIAに搭載の「ボイスズーム」にも対応しています。夜中に静かに映画を楽しみたいときなどはナイトモードをオンにしてボイスズームを使うことでセリフだけは聞こえるけど、あとのサラウンド感は控えめ、という使い方ができます。
それでもサラウンド感満点な聞こえ方がするのかというと、さすがにそれはスポイルされますが雰囲気は味わえます。
なお、現行モデルのBRAVIA 9~5に搭載されている、2024年モデル以降に発売された新機種では「ボイスズーム3」という機能が搭載されています。これはAIを使ってアナウンスの音声の音量だけを変える機能で、ムチャクチャ効き目があります。プラスにすると本当にアナウンス音声だけが大きくなり、逆にマイナスにするとスポーツ観戦のときなどは会場の音だけになり、どこか遠くでアナウンサーがいて解説してるなー、という状況にしてくれます。
これに対応しているというのも『BRAVIA Theatre Bar 6』のウリです。
BRAVIA 5以上のモデルで新機種の「ボイスズーム3」搭載モデルを購入するなら、最低限、『BRAVIA Theatre Bar 6』を揃えたいところです。
その他、BRAVIAと接続するだけではなく、スマートフォンやウォークマンとBluetooth接続してワイヤレススピーカーとして使うこともできます。
ハイレゾ対応にはなっていませんがDSEEなど圧縮音源をCD音質並みにアップスケールしてくれる機能も搭載。
音楽コンポとして、サブウーファー付きのシステムとして使えます。サブウーファー付きで鳴らすと、かなり良い感じの音質で楽しめますよ。
![]() Theatre Bar 9 (HT-A9000) |
![]() Theatre Bar 8 (HT-A8000) |
![]() ![]() (HT-B600) |
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価格 | 209,000 円 | 143,000 円 | 60,500 円 |
発売日 | 2024年6月1日 | 2024年6月1日 | 2025年5月31日 |
スピーカーユニット数 | 7.0.2 ch 13基 |
5.0.2 ch 11基 |
3.1.2ch 6基 |
実用最大出力 | 585W | 495W | 350W |
対応音声フォーマット | Dolby Atmos DTS:X |
Dolby Atmos DTS:X |
Dolby Atmos DTS:X |
ハイレゾ対応 | 〇 | 〇 | – |
立体音響技術 | ◎ 単体/別売スピーカーに対応 |
◎ 単体/別売スピーカーに対応 |
〇 |
ボイスズーム3 | 〇 | 〇 | 〇 |
オプション スピーカー対応 |
〇 | 〇 | – |
BRAVIA connect アプリ対応 |
〇 | 〇 | 〇 |
外形寸法 (幅×高さ×奥行mm) |
1300 × 64 × 113 | 1100 × 64 × 113 | バースピーカー: 950 × 64 × 110 サブウーファー: 210 × 388× 388 |
質量 | 5.5 kg | 4.7kg | バースピーカー:3.1 kg サブウーファー:7.7 kg |
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上記はTheatre Barシリーズの製品を比較した表です。今回の「HT-B600」のみサブウーファー付属モデルになっていて、価格は60,500円とTheatre Bar 8の半額以下、Theatre Bar 9と比較すると約3分の1以下で購入できるようになっています。
上位モデルはさらに他の別売りのオプションスピーカーと組み合わせて使うことが前提となっていることを考えると、スピーカーユニット数やチャンネル数に違いはあるものの、「HT-B600」は非常にコスパの良いモデルと言えると思います。お手軽に自宅のテレビの音響をグレードアップしたい方にはかなりおすすめです。
「Theatre Bar 6」は通販専用モデルとなっておりソニーストアでのみ購入可能なモデルとなっています。また、ソニーストア店舗を含めて展示している場所がありません。実際の音質や質感などをお試しいただくことができませんが、当店記事が参考になれば幸いです。
※今後、当店店頭での展示もありません。
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サウンドバー BRAVIA Theatre Bar 6 HT-B600 |
ソニーストア価格: 60,500 円税込 |
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発売日 | 2025年5月31日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証サービス | 5年ワイド:6,600円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:3,300円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭購入特典 |
当店では実機の展示はしていません 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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